医食同源の中国で最高級食材として珍重されるツバメの巣は、日本のツバメとは種類が違い、当然のこと、日本の巣は食べられません。中国では燕窩(えんか)と呼ばれ、海ツバメ(アナツバメ)のことを言います。海ツバメは、東南アジアのごく限られた地域に生息する海鳥で、タイの南部とインドネシア海域で世界の8割近くが採集されます。

海辺の海藻を唾液腺から分泌される唾液と混ぜ合わせて巣を作りますので、コラーゲンが豊富に含まれ、お肌と美容に良いと言われる所以です。女優の大地真央さんが、毎朝ツバメの巣を召し上がるのも頷けます。

燕の巣採取

巣は海に面した断崖絶壁の岩場に作られるため、その巣を採集するタイ人も命がけなら、利権を守る島の村長も命がけです。昔からタイ南部では、高い金額で取引されるツバメの巣の採集利権をめぐって、島の有力者たちの抗争が起き、時には犠牲者も出るほどです。まるで日本暴力団の縄張り争いと一緒です。それくらいに、採集利権を獲得することによる多額の収入は、島の運営する資金としても大きな魅力があるわけです。

ただ、大自然が生んだ贈り物を、ほとんどを中国系の人達で食しています。こんなに素晴らしい健康食を日本人にも、もっと知ってもらい食してほしいですね。日本では「知っているけど、食べたことが無い」というのが現状で、まだまだ認知度が足りないのが残念です。