中国人が東南アジア産の「燕の巣」を食用するようになって、5百年以上の歴史があると言われていますが、では それを誰が最初に発見し広めていったのでしょう? いろいろと所説はあるようですが、それは中国・明時代の武将、鄭 和(ていわー1371年~ 1434年))でした。多くの軍功をあげて重用され、南海への7度の大航海(東南アジア・インド・アラビア半島・アフリカなど)の指揮を委ねられた武将です。

鄭和

燕の巣を知るのは、遠洋船団で西洋に行く途中、海上で大きい嵐に出会ったことにあります。止む無く停泊した島で食料不足が緊迫した中、断崖絶壁の上で燕の巣が多く隠されている? ことを発見したのです。鄭和はそこで部下に摘みとるように命令して、きれいを洗った後に清水で煮込んで煮て、それを全員の腹の足しにします。

すると 数日以降には船員の誰もの顔は、赤くてつやつやしていて、元気になっています。帰国する時、鄭和はいくつか燕の巣を時の明成 皇后(めいせい こうごう)へ土産として持ち帰りました。それを明成 皇后も気に入り、それ以後 タイでも採取される燕の巣を採集するよう指示したと言われています。中国ではその時以来、東南アジア産の「燕の巣」がかなり広く行き渡っていきました。中国の史料の記録の中でも最初に食用したのは鄭和と書かれているようです。