竹取物語「燕の子安貝」に命をかける「貝(甲斐)」なし

竹取物語に出てくる逸話に、輝夜姫が結婚を考える五名の中の一人、石上麻呂に出した「燕の子安貝」を持ってくるという難題。「子安貝」は文字通り、貝の一種ですが、「燕の子安貝」ということで、「燕が生んだ」子安貝を持ってこなければなりませんでした。

子安貝そのものはタカラガイとも呼ばれ、当時の王朝で貨幣として使われていたり、「安産のお守り」として広く知られていたようです。超レアな貝だったというよりも、燕が生むことから入手困難超レアアイテムだったと考えられます。

海藻などを食する燕が、タカラガガイを食べてそれを生むなんてことがあるのか。その存在は個人的に伝説としか考えられませんが、とにかくこの「燕の子安貝」を入手するため、石上麻呂は奔走。部下に「燕が巣を作ったら報告せよ」と命じます。

しかし部下は言い訳ばかりをして一向に燕の巣から子安貝を入手することができず、業を煮やした石上麻呂は、自ら岩山に入り、子安貝入手に挑戦しますが、不幸にも岩山から落下、この事故をきっかけとして体調を崩し、踏んだり蹴ったり、期待に反してうまくゆかないことを「貝(甲斐)なし」という言葉を現代に残し、力尽きて亡くなってしましました。

タカラガイを見たくなってウィキペディアで調べてみました。思った以上に綺麗で色々な種類があるのですね。

出典:ウィキペディア(下記抜粋)

日本でも、縄文時代の遺跡から装身具として用いられたものが出土している。また、沖縄諸島の祝女が首にかけて宗教的な意味を持つ呪物として用いたほか、『竹取物語』にも珍宝「燕の子安貝」として登場している。

タカラガイの貝殻は何層にも重ねられた殻層によってその種に特有の色彩や斑紋が現れるため、海岸に打ち上げられて摩滅したり塩酸で処理された貝殻では、下の色層が露出して全く別の種に見える場合がある。これを利用して成長の過程を観察したり、様々な深さに殻表を彫ることで色調を変えたカメオのような装飾品とすることもある。

キイロタカラガイを加工して、特に黄色は好運、幸福を意味するとして、お守りとして沖縄県で、販売されている。


swiftnest_006出典:ウィキペディア

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出典:ウィキペディア(上記抜粋)