今 タイで、化学療法よりも、がん治療に効果があると大きな話題になっている漢方薬があります。それはセーン先生と呼ばれているセンチャイさんが作る漢方薬が、がん胎児性抗原(CEA)の値を下げるというのです。噂が広まり、がん患者の間でセンチャイさんも時の人となっています。その漢方薬の調合に、なんと燕の巣も入っているんですって!

センチャイさん
センチャイさん

センチャイさんは医師ではなく、タイ東部・プラーチーンブリー県の地方電力公社に勤務する人で、漢方薬を作るきっかけは、娘さんの脳に腫瘍ができたことだったといいます。薬はサルトリイバラ、ドブクリョウ、冬虫草夏、ツバメの巣を調合したものを半年寝かせ、さらに米ぬかを混ぜ込んだもの。薬をもらった人の症状が改善した人が出てきて、がん患者に広まったようです。

あまりの人気ぶりに、保健省プラーチーンブリー県事務局が昨年10月に成分検査を行ないましたが、結果は有害物質が含まれていないという事実のみで、何が効力を発揮しているのかは謎のままです。しかし、がん患者にとっては、藁をもつかむ思いです。効くとなれば求めたくなるでしょう。毎月の無料配布の日には、同氏の自宅に数千人のがん患者が列をなすといいます。

タイの漢方薬
タイの一般的な漢方薬

そこで、タイ保健省は2月に、漢方薬を作り続けて12年になるセンチャイさんを「民俗療法士」として承認しました。タイがん協会は医療機関での受診も呼びかけていますが、医療費の支払い能力のない人たちにとっては “奇跡の薬” です。燕の巣が入った漢方薬、もし事実ならノーベル賞ものです。もう少し見守りたいと思います。