昨年、タイへ中国人観光客が約981万人押し寄せています。トータルの観光客が約3,538万人ですから中国人が約3割を占めています。彼らが好きな都市はチェンマイ、パタヤと続きます。そのパタヤで高級食材である「ツバメの巣」が、中国人観光客に人気で、高値で販売されている話は 結構 知られています。

ツバメの巣の捜査
ツバメの巣を調べる捜査官

昨年はこんな事件が発生しました。パタヤ市の中華料理店9店で「ツバメの巣」の偽物が売られているという情報の元、強制捜査が行なわれました。「タイ・ツバメの巣」事業者協会の関係者からの訴えでした。捜査に乗り出した法務省特捜局の捜査官によると「何らかの樹脂を使った偽物の可能性が高い」と話していました。中国マフィアも絡んでいる可能性が高く、現在も犯人割り出しに捜査の最中です。

昔からこのようなツバメの巣が原因で権力争いさえ起きます。何年か前には、タイの南部パッタルン県(ハジャイ市より上にある県)のマーク島で、島の洞窟で取れるツバメの巣の利権を巡って、行政長(地方自治体の一種)が、ライフルで頭などに四発を被弾され即死した、という事件が起きています。

タイの島燕の巣
タイの無人島

タイの南部でも、ツバメの巣の採集利権をめぐって、島の有力者たちの抗争が起き、今回の事件は、過去10年間で三人目の犠牲者となったそうです。まるで日本の暴力団の縄張り争いと一緒です。それくらいに、採集利権を獲得することによる多額の収入は、島の権力者にも魅力があるわけです。

巣は海に面した断崖絶壁の岩場に作られるため、その巣を採集するタイ人も命がけなら、利権を守る島の村長も命がけです。大自然が生んだ贈り物を、みんなが狙っています。